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落ち葉のじゅうたん=東京・新宿御苑

落ち葉のじゅうたん=東京・新宿御苑

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新宿区の新宿御苑では10日、前夜来の弱い風雨で舞い降りた落ち葉が「自然のじゅうたん」を織り上げた。モミジやイチョウなどの葉がふんわりと重なり、初冬の青空に温かく映え、散策する人たちの目を楽しませていた

「青い光」で飛び込み防げ!京急・弘明寺駅、設置後ゼロに

「青い光」で飛び込み防げ!京急・弘明寺駅、設置後ゼロに

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自殺防止でホームに設置された青い照明(5日、横浜市の京急・弘明寺駅で)

 防犯効果があるとして街路灯に用いられるようになった「青色照明」を、鉄道会社が踏切や駅ホームに、飛び込み自殺防止の目的で導入する動きが広まっている。

 実際に自殺防止に役立つかどうかは専門家の間でも意見が分かれているが、すでに青色照明を設置している鉄道会社は「それまで毎年起きていた自殺がゼロになった」などと効果に手応えを感じている。

 京浜急行は今年2月、横浜市南区の弘明寺駅で、ホームの端の照明8基を青色に変えた。同駅では前月の1月、ホーム端の人けのない場所で2日続けて夜間に飛び込み自殺があった。同駅は、未遂も含め、毎年2、3件の飛び込み自殺が起きており、「自殺を1件でも減らすため、できることはなんでもしてみようと、わらにもすがる思いで始めた」(同社鉄道本部安全対策担当)という。

 同社によると、同駅では青色照明設置後、飛び込みは起きていない。

 JR東海も今年8月以降、愛知や岐阜、三重県で、東海道線や中央線などの踏切計10か所に試験的に青色照明を設置し、効果を探っている。JR東日本やJR九州でも、導入に向けた検討を始めている。

 鉄道会社の中で青色照明をいち早く導入したのはJR西日本だ。車が強引に踏切を渡るケースが後を絶たず、頭を悩ませていた同社は、2006年12月以降、大阪府と和歌山県を結ぶ阪和線などの踏切計38か所に青色照明を設置。その結果、夜間の車の踏切事故がゼロになり、飛び込み自殺もなくなったという。

 国土交通省の調査では、07年度に全国の鉄道で起きた飛び込み自殺(未遂含む)は640件で、前年度より約2割(106件)増えている。鉄道各社によると、飛び込み自殺が多いのは夜間だといい、JR西は青色照明による自殺防止について「一定の効果があることは間違いない」(広報担当)と自信を見せる。

 防犯や自殺防止だけではない。東名高速東京インター付近では01年から、事故防止を目的に上下線1・8キロにわたって青色照明計152基を設置。「『落ち着く』『冷静』というイメージをドライバーの感性に訴えることで、安全運転を促すのが狙いの一つ」(中日本高速道路)としている。

 同社が名神高速・養老サービスエリアのゴミ箱近くの照明を青色に変えたところ、家庭ゴミの不法投棄が2割以上減少したともいう。

 青色照明の効果について、慶応大の鈴木恒男教授(色彩心理学)は「青色を見ると落ち着くという実験データはあるが、珍しい色だから人目につくため、犯罪や自殺を避けようという意識が働くことも考えられる。ただし、明かり一つですべて食い止められるという過大な期待は禁物」と話す。

 ◆青色照明◆ イギリス・グラスゴー市が2000年、景観改善のために街路灯に導入、犯罪発生件数が減少したことで注目を集めた。日本では05年に奈良県警が導入を進めたところ、1年後に周辺の夜間の犯罪認知件数が約9%減少。その後も、北海道から沖縄県まで各地で防犯灯として取り入れられるようになった。


飲食店でのタバコの煙、“不快”が78.3%――でも我慢

飲食店でのタバコの煙、“不快”が78.3%――でも我慢

 「多くの非喫煙者は飲食店で、タバコの煙を不快に感じている。また喫煙者であっても他人の煙を不快に感じている」ことが、分かった。

 これまで飲食店での他人のタバコの煙によって不快な思いをしたことがありますか、と聞いたところ、67.3%の人が「ある」と回答。また喫煙者の46.5%も「不快に感じたことがある」と答えた。他人のタバコを不快に感じたことがある人に、不快な思いをした飲食店を再び利用しますか、と尋ねたところ「利用する」という人は22.3%。「一度でも不十分なタバコ対策で不快な思いをすると、ほとんどの利用者は再びそのお店に行こうとは考えないようだ」(ファイザー)

 禁煙席を選んだのに、喫煙席からタバコの煙が流れてくることによって、不快な思いをしたことがある人は78.3%。禁煙席を選んでも、タバコの煙で不快な思いをした経験がある人は多いようだ。

 インターネットによる調査で、週に1度以上飲食店を利用する800人(喫煙者と非喫煙者400人ずつ)が回答した。調査期間は10月4日から10月5日まで。



不快でもタバコの煙を我慢

 食事中に他人のタバコの煙で嫌な思いをした人は多いようだが、不快に感じたときにはどのような対応をしているのだろうか。最も多かったのは「吸うのを止めてほしいと言いたいが、我慢する」で81.8%。その一方で「吸うのを止めてほしいとハッキリ言う」はわずか7.1%。飲食店でタバコを不快に感じていても、他人の喫煙に対して「止めてほしい」とはなかなか言い出せないようだ。

 飲食店で食事をする際、全席禁煙の店を選んでいる人はどのくらいいるのだろうか。非喫煙者に聞いたところ「全席禁煙」と答えた人は15.3%にとどまった。しかし「飲食店で食事をする際、理想的なお店の形態は?」との質問には、67.8%の人が「全席禁煙」と答えた。ファイザーは「食事中はタバコでわずらわされたくないと思っても、全面禁煙の店が身近にないことや、利用したい店が全面禁煙でないことが要因」としているが、店舗が自主的に全席禁煙に移行するのは難しいのが現実だろう。

 産業医科大学・産業生態科学研究所の大和浩氏は「欧米では受動喫煙防止法によって、飲食店でタバコを吸えないことは普通となっている。世界の流れと比較すると、日本の屋内での受動喫煙対策は非常に遅れており、利用者の健康に配慮した対策が必要」という。

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