＜電気・ガス料金＞全社そろって１１月分値上げ

＜電気・ガス料金＞全社そろって１１月分値上げ

電力１０社と都市ガス大手４社は２９日、１１月分の電気・ガス料金を発表した。原油や液化天然ガス（ＬＮＧ）などの燃料価格の上昇を受け、電力、ガス全社が値上げする。電気・ガス料金の改定は今年５月から、従来の３カ月ごとを毎月に変更しており、全社そろっての値上げは今年１～３月以来。

　電力では、原油依存度の高い東京電力が１０社の中では最大の４６円の値上げで、平均的な家庭の使用量で計算した「標準家庭」で６１１５円になる。都市ガス４社は今年５月以降、全社そろって値下げしてきたが、ＬＮＧ価格の上昇を受け、新制度導入後初めて値上げに転じた。

　１１月の電気・ガス料金は今年６～８月の平均燃料価格を反映して算出される。１０月分料金の基になった５～７月分の価格と比べると、原油が約７％、ＬＮＧが約０．７％それぞれ上昇した。電気・ガス料金はしばらく低水準で推移してきたが、燃料価格が上昇基調にあるため、各社とも小幅な値上げを続けていくとみられる。

　■１１月の電気・ガス料金

＜電力＞

北海道６２２４（３４）

東北　６２７５（２３）

東京　６１１５（４６）

中部　６３１７　（３）

北陸　６３２５（１８）

関西　６３７０（１５）

中国　６７６１（１５）

四国　６６３５（１６）

九州　６２２６　（３）

沖縄　７３６０（２４）

＜ガス＞

東京　５０６１　（９）

大阪　５３３０　（８）

東邦　５８２２（１１）

西部　５４６７（１２）

（注）単位・円。カッコ内は前月比増額。料金は標準家庭の月額。