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【衝撃事件の核心】「ウソをついていました」…酒井、押尾両被告の保身から浮かぶタレントの“性”

【衝撃事件の核心】「ウソをついていました」…酒井、押尾両被告の保身から浮かぶタレントの“性”


 女優の酒井法子容疑者(38)と俳優の押尾学容疑者(31)がそれぞれ、覚せい剤取締法違反(所持)と麻薬取締法違反(使用)の罪で、東京地検に起訴された。これまでの調べで両容疑者の生活実態が次第に明らかになる中、たびたび変遷する供述には保身が見え隠れする。タレントの性(さが)…。世間に衝撃を与えた“清純派”と“イケメン”による薬物事件の舞台は、法廷へ移ることになったが、果たして2人の口からはどんな真相が語られるのか。



当初はあいまい供述…逮捕翌日に涙


 「使った後の残りですが、また使うために持っていました」

 28日に起訴された酒井被告の東京・南青山の自宅マンションから見つかった約0・008グラムの覚醒(かくせい)剤。一般に1回分の使用量とされる約0・03グラムの8分の1程度にしかすぎず、法曹関係者からは「所持容疑での起訴は困難」と指摘する声もあったが、酒井被告は最近になってこう供述したという。
 自宅からは大量の吸飲用ストローなどが見つかり、付着物のDNA型が酒井被告の唾液(だえき)と一致したことなどから、東京地検は所持容疑での起訴に踏み切った。

 「夫に勧められて覚醒剤を使ったところ、高揚して気持ちが良くなり、仕事の疲れなども吹き飛んだ」

 酒井被告は、覚醒剤に手を染めた動機についても言及。そして、次第に深みにはまっていった経過についても説明した。

 「使う回数がだんだん増えていった。やめようと思ったがやめられなかった」

 取り調べには、落ち着いた様子で素直に答えているという酒井被告。しかし、逮捕直後は動揺を隠せず、自己保身とも受け取れるあいまいな供述を繰り返していた。
 夫の高相祐一容疑者=覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪で起訴、同法違反(所持)容疑で再逮捕=が、渋谷区の路上で職務質問を受け、現行犯逮捕された3日未明以降、渋谷署へ向かう途中で所在不明となっていた酒井被告が、警視庁へ出頭したのは8日午後だった。

「覚醒剤が私の部屋にあったことについては詳しくは覚えていませんが、私の部屋にあったとすれば、その通り間違いありません」

 捜査員が逮捕事実を読み上げると、酒井被告はあいまいな言い回しで答えた。捜査幹部も「容疑について認めているようにも取れるが、はっきりとはいえない」と判断に迷うほどだった。

 一方、使用状況については「よく覚えていません」、所在不明となっていた6日間の足取りや、出頭の経緯は「言いたくありません」と口を閉ざした。

 酒井被告がぽつりぽつりと話し始めたのは、逮捕翌日の9日午前に行われた取り調べでのこと。

 「昨夏から主人に覚醒剤を勧められ、数回あぶったりパイプで吸ったりしていた」

 「(所在不明となったのは)夫の逮捕で気が動転したから」

 時折、涙を流しながらそう答えていったという。



夫の“完落ち”で観念?


 “軟化”の兆しで事件の全容が判明するかに思えたが、事態はそう単純ではなかった。

 警視庁は当初から、酒井被告の供述の信憑(しんぴょう)性について慎重な見方をしていた。夫の高相容疑者の供述と大きな食い違いを見せていたためだ。

 逮捕当初こそ、高相容疑者は自身がポケット内に所持していた覚醒剤について「自分が使う目的で持っていた」とした上で、「覚醒剤について法子は関係ありません。一切知りません」と、全面的に妻をかばっていた。

 しかし、9日午後、捜査員から酒井被告が覚醒剤の使用を認める供述をしたことを伝えられると、高相容疑者は“完落ち”した。

 「夫婦でやっていました。私が法子に勧めました」

 その後、高相容疑者はせきを切ったように、覚醒剤に依存していた夫婦の実態について話し始めたという。

 「4、5年前ぐらい前に妻に勧めた」

 「妻とは数回では済まないぐらいやった」

 「妻も1人で覚醒剤をやっていると思った」

 「『あまりやりすぎるなよ。2、3回吸うだけにしておけ』といったこともある」

 さらに、7月下旬に家族旅行で鹿児島県の奄美大島を訪れた際も、覚醒剤を持っていたことを明らかにした。
 「奄美大島のレイブに1人で行き、覚醒剤のパイプを手に入れた」

 「パイプに覚醒剤を詰めて(ホテルの)部屋に置いて出かけた。戻ると覚醒剤が減っていたので、妻が使ったと思った」

 「(千葉県勝浦市の)別荘でも、妻のために覚醒剤をパイプに詰め、一緒に吸った」

 レイブとは野外などで行われる音楽パーティーのことで、違法薬物売買の温床になっているとも指摘される。

 一方、高相容疑者は妻への謝罪も口にしたという。

 「妻に覚醒剤を教えてしまい、悪いことをした」

 次々と飛び出す、詳細な供述。そこで明らかにされたのは、“薬漬け”とも言える夫婦の実態だった。酒井被告は夫の供述内容をぶつけられ、結局、後を追う形で使用時期や頻度について明かしていった。

 「3、4年前から何度も吸っていた。使う回数がだんだん増えていった」

 「いけないと思い、やめていた時期もあったが、昨年夏に夫から勧められ、断り切れずにまたやってしまった」

 「(夫の逮捕後に行方をくらましたのは)覚醒剤を抜くための逃走だった」



共通する2つのカギ…「変遷」「ケータイ」


 一つの事件で捜査当局に許される取り調べ時間は、勾留が決定されてから最大で20日間。本来の勾留期間は10日間だが、1回の延長が認められているためだ。捜査関係者によると、酒井被告の供述の多くは後半の10日間で変化したという。

 元関東信越厚生局麻薬取締部捜査1課長、小林潔氏は「本当の勝負は後半の10日間」と話す。「取り調べでは最初の10日間で言い分を聞きながら、資料や証拠を集め、容疑者とのコミュニケーションを図る。その後、次の10日間で資料や証拠を基に供述の矛盾を突く」(小林氏)ためだ。

 今回の事件でも、高相容疑者の供述と食い違う点について、後半の10日間で酒井被告から集中的に聴取したとみられる。
反省と謝罪を述べるも…


 供述や携帯電話から垣間見える2人の自己保身。彼らが守ろうとしたものとは何だったのか。

 小林氏は「酒井被告の社会的な立場を考えれば、『起訴されたくない』と思った可能性は推測できる」と指摘。「取調官もその点は織り込み済みのはずで、だからこそ時間をかけて“落とし”ていったのだろう」と話す。

 芸能ジャーナリストの梨元勝氏も「芸能界復帰への未練はあったのだろうが、自分だけ守ろうという思いの表れ」とした上で、厳しく指弾する。

 「ある意味で世の中の手本となっている芸能人が違法薬物を使ったというだけでなく、さらにうそをついて逃げようとした。そうした行為が、自分を支えてくれたファンを裏切ることだと分かっていない。政治家と同じで、往生際が悪いのが芸能人の特徴。ただ、今回は『交際を否定したけど実は妊娠してました』という話とは全く違う。犯罪行為を問われているという自覚があるのか」

 現在、2人は「覚醒剤を吸ったことを後悔している。もう吸いたいとは思わない。お騒がせしてすみませんでした」(酒井被告)、「うそをついていました。ごめんなさい」(押尾被告)と、反省と謝罪の弁を述べているという。

 薬物問題に詳しい小森栄弁護士によれば、一般的に初公判の期日は「起訴された日から40~50日」。2人が法廷に立つ日は遠くない。まだ全容解明には至っていない両事件の“闇”が、当事者の口から語られる場面はあるのだろうか。



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