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52V型の「KDL-52W5」 本体厚75ミリの狭額縁スリムモデルだ

52V型の「KDL-52W5」 本体厚75ミリの狭額縁スリムモデルだ

 ソニーは3月2日、液晶テレビ“BRAVIA”の新製品として、「W5シリーズ」と「F5シリーズ」を発表した。いずれも狭額縁のスリムデザインを採用した4倍速(240Hz駆動)モデルという位置づけ。Felicaリーダー/ライター搭載の新しい「おき楽リモコン」を採用するなど、付加機能も充実させた。

【表:製品の概要】 【各製品の紹介画像】

 ちょうど1年前に発表されたスタイリッシュモデル「F1シリーズ」と昨年夏に登場した初の4倍速モデル「W1シリーズ」の後継機。両シリーズの特徴を掛け合わせた“4倍速の狭額スリムモデル”が両シリーズの製品コンセプトだ。「F1シリーズはデザインが高く評価されたが、夏以降は4倍速モデルに対する要望が多かった。一方のW1シリーズは狭額縁化や大型化に対する期待が高い」(同社)。

 結果として、よく似たシリーズが2つできたことになるが、位置づけはW5シリーズのほうが上位だ。W5シリーズには4倍速駆動としては初の52V型モデルをラインアップに加えてF5シリーズより1回り大きい構成としたほか、デジタルチューナーもダブルで搭載している。また、F5シリーズの32V型のみ倍速(120Hz)駆動となる。

 デザインにも若干の違いがある。例えばW5シリーズはフロント部が完全にフラットだが、F5シリーズは液晶画面の下に段差のラインが“残った”。「この段差は、液晶パネルの実装時に生じるもの。上位モデルのW5シリーズでは、コストをかけて段差をなくしたと解釈してほしい」(同社)。またエッジ部の処理もW5は鋭角的だが、F5は少し柔らかい印象を与えるデザイン。細かい部分では、前面中央の「Sony」ロゴが光るのはW5シリーズだけ、という違いもある。

 両シリーズが搭載した4倍速液晶パネルは、W1シリーズの「Motionflow 240Hz」をほぼ踏襲した。毎秒60枚のオリジナルフレームから中間フレームを生成し、1秒間に240コマを表示することで、液晶テレビの“動画ボケ”を抑制する。独自の「IBリダクション」により、撮影時の制約によって生じる“撮像ボケ”まで抑える部分はソニーオリジナルだ。また、これに組み合わせる映像エンジンは「ブラビアエンジン3」となった。ブラビアエンジン2のマイナーチェンジ版という位置づけで、従来よりもコントラスト感を高めるように調整されている。

●Felica搭載のリモコン、DLNAはMPEG-4 AVCに対応

 4倍速パネルの搭載とともに注目されるのが、ネットワークを活用した付加機能の充実だ。W5/F5シリーズでは、VoDサービスの「アクトビラ ビデオフル」に対応。ハイビジョン動画をフル画面で楽しめる。

 付属の無線式リモコン「おき楽リモコン」には、「アクトビラ」トップページにダイレクトにアクセスするボタンが設けられたほか、リモコンにFelicaリーダー/ライター機能を搭載し、有料コンテンツの電子マネー(Edy)決済が手元で行えるようになった。「今まではクレジットカード決済だったため、カード番号をいちいち入力する煩雑さがあった。またカード情報をネットワーク伝送することに不安を感じる人も多い」(同社)。

 使い方は簡単。決済方法としてEdyを選択したあと、リモコンの下部にあるFelicaリーダー部にEdyカードや携帯電話をかざし、リモコンの「Felica」ボタンを押す。するとおなじみの「シャリーン」という音がテレビのスピーカーから流れて決済完了。あとは従来通りに再生できる。

 一方、DLNAクライアント機能「ソニー ルームリンク」は新たにMPEG-4 AVCに対応。今まではDR(TS)モードのみだったため、ネットワーク経由で録画番組を見ようとすると、レコーダー側の録画モードをあらかじめDRにしておかなければならなかったが、W5/F5シリーズでは、すべての録画モードを再生できるようになった。

 このほか、W5/F5シリーズの新機能として、「お気に入り」機能と「シーンセレクト」が挙げられる。

 お気に入り機能にテレビ局や外部入力端子を登録しておくと、テレビ画面の下部にアイコンが表示され、すぐに呼び出すことができるというもの。同様の機能は他社製品にもあるが、選択中のアイコンが画面中央に移動して拡大表示されるなど、“ソニーっぽい”ユーザーインタフェースを備えた。

 一方のシーンセレクトは、テレビが番組情報に含まれるメタデータを参照して、画質や音質の設定を自動的に切り替える機能だ。例えば映画番組なら設定を「オート」にしておくだけで、音と映像が「シネマ」の設定に変更される。リモコンの「シーンセレクト」ボタンを押して、任意の画質と音質を選ぶこともできる。

●<ブラビア>ポストカードに対応

 ソニーとKDDI(au)が共同で始めた「<ブラビア>ポストカード」も新しい機能の1つだ。これはauのサイバーショットケータイ「S001」などで撮影した写真を“直接”テレビに送信できるというもの。写真にはテンプレートやメッセージを追加することも可能で、ビジュアルに凝ったポストカードをハイビジョンの画面に表示できる。

 実際には、携帯電話のブログアップ機能を利用してサーバに写真をアップロードすると、サーバ上でポストカードのスタイルに処理される。サーバから通知を受けたブラビアは、「アプリキャスト」の機能を使ってメッセージの着信を画面上に通知。メッセージを開くとサーバに保存されている写真を見ることができる。携帯電話から“直接”写真を送ったような手軽さが魅力だ。

 ソニーによると、<ブラビア>ポストカードは今回の新製品だけではなく、2008年以降に発売されたブラビア(F1やV1、M1など)なら対応可能だという。また携帯電話側も「5月には、auのすべてのカメラ付きケータイに対応する。さらに秋口にはNTTドコモやソフトバンクの携帯電話もサポートする予定」という。

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