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恐怖の2晩、やっと安堵 インドのテロ、日本人ら解放

恐怖の2晩、やっと安堵 インドのテロ、日本人ら解放

<1> インド西部ムンバイの同時多発テロで、標的となったトライデントホテルに閉じこめられていた日本人宿泊客全員や航空会社の客室乗務員ら200人は28日、治安部隊の支援を受け、次々とホテルから脱出した。人々は2晩も続いた恐怖の時間から解放され、安堵(あんど)の表情を浮かべた。午前10時。宿泊客らはホテルの裏口から治安部隊に付き添われて次々と姿を現した。治安部隊がテロリストを追い込み、安全が確保された段階で順次、救出されたとみられる。

<2> 宿泊客らはいったん隣のインド航空ビルに移動。ビルの中で休憩した後、知人や関係先に連絡を取り、バスや出迎えの車、タクシーで現場付近を後にしていった。正午すぎには、日本人と見られるグレーのジャケット姿の男性が、飲料水の缶を片手に、しっかりとした足取りで現れた。記者からの「お疲れ様でした。日本の方ですか」との問いかけに2度、頭を下げた。 男性は、液化石油ガス(LPG)卸売会社レモンガス(神奈川県平塚市)の赤津欣弥(きんや)社長(42)。インドのLPG事情を視察するために三井丸紅液化ガス(東京都千代田区)の招待でムンバイを訪れていた。丸紅インド・ムンバイ支店の今井正浩支店長は朝日新聞の電話取材に「ホテルにいた3人が私の自宅に無事にいます」と説明。赤津社長は一緒に閉じこめられていた同行メンバー2人とともに今井支店長の自宅に移ったようだ。

<3> 脱出した米国人男性は「館内でテロリストの姿も、遺体もたくさん見た。大変恐ろしい光景だった」と振り返った後、迎えに来た知人を見つけ、無事を喜んで抱き合った。航空会社の客室乗務員の男性は「ほっとした」とだけ言い残してバスへ。イスラエル人男性は「客室のミニバーの飲み物を飲んで空腹をしのぎ、解放を待っていた」と元気そうに話した。 同ホテルのハイヤー運転手のニレシュさん(49)は、救出された英国人男性2人、デンマーク人男性1人をそれぞれ各国の領事館へと車で送った。「大変な思いをした人たちを助けることができて、私は幸せな人間です」と語った。
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